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おなり調剤薬局
秋田県大館市御成町四丁目1番51号

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎はここ30年程前から増え始めた比較的新しい病気です。アトピー性皮膚炎は一言で言うと、皮膚のバリア機能の低下と言えます。そのためアレルゲンと呼ばれるダニの死骸やハウスダスト、特定の食べ物に過剰に反応して皮膚の炎症を引き起こします。
アトピー性皮膚炎のアレルゲンは、特定が難しく、それが治療を難しくしている理由の一つです。
でも安心してください、アトピー性皮膚炎は良くなるものです。
アトピー性皮膚炎は、アレルギー疾患の一種で、体を守るようにしっかり訓練されているはずの免疫細胞が暴走し(過剰に反応し)自分の細胞を攻撃してしまい、それが皮膚症状として現れる病気です。
最新の研究によってこうした免疫の異常が腸内細菌と深く関係していることがわかってきました。善玉の腸内細菌一種クロストリジウム菌(酪酸菌)が「食物繊維」をエサとして食べ、短鎖脂肪酸の一種「酪酸」という物質を作ります。その酪酸が、腸壁を通って免疫細胞に受け取られるとTレグ(制御性T細胞)をつくり、免疫細胞の過剰な攻撃を抑えることがわかってきました。

漢方薬、特に煎じ薬の中には「食物繊維」がたっぷりと含まれているため、煎じ薬を毎日服用すると、善玉の腸内細菌がどんどん増え、腸内フローラ(多種類の腸内細菌の均衡状態)を作りだします。一度完成された腸内フローラは一生続くこともわかっています。それが漢方薬による体質改善と再発のない根本治癒に大きくかかわっていると思われます。こうしたことから当薬局では、煎じ薬を用い、漢方薬本来の薬効体質改善作用プラス、煎じ薬に含まれ食物繊維でアトピー性皮膚炎などの慢性アレルギー疾患や自己免疫疾患の体質改善を行い、根本的な治癒を目指しております。漢方薬の服用により症状が和らぐのは、意外に早いものですが、完全治癒には多少時間がかかります。病気の種類にもよりますが、アトピー性皮膚炎の場合は、1年半位が目安です。

実は当薬局で働く私も、アトピー性皮膚炎かは、はっきりしませんが、子供のころから皮膚病に悩まされてきた一人です。子供のころから、市販薬のフルコートFを毎日塗り、学生の頃から皮膚科へ通いテクスメテンなどのストロングステロイド軟膏などを常用しておりました。特に冬に悪化する傾向があり悩まされており、薬剤師になり、漢方を始めたきっかけもステロイド軟膏ではこの病気は治らないと気づいたからです。それでも皮膚病に使用される漢方薬(エキス製剤)を色々飲んでも、治ることはありませんでした。結婚してから家内が栄養士であることもあり食卓に野菜海藻類が多く並び便通もよくなりました。そのおかげか現在では、稀に弱いステロイドホルモンのロコイドクリームを塗るだけで済むようになったのです。10年ほど前から中医学を習い始めて、東洋医学からみた体質というものを、ある程度具体的に把握できることを知り、アトピー性皮膚炎の漢方治療について体質や症状に合わせていろいろな漢方薬を使い分けることが徐々にではありますが分かってきました。ただ、その漢方薬の使い分けは多少難しく、劇的に治る場合もありますが、判断を誤ると逆に悪化させてしまうこともあります。漢方薬を長期に服用することで体質改善ができて、病気も完全治癒できることはわかってきましたが、なぜ体質を改善できるのか?その理由が今一つはっきり理解できませんでした。そんな中、最近の研究で、腸内細菌(腸内フローラ)と様々な慢性病や難病の関係がわかってきている事を知り、それが漢方薬(特に煎じ薬)と結びつくことが明らかになったのです。